くも膜下出血では、警告頭痛と言われる片頭痛や神経痛に似た軽い頭痛が、出血の数時間から数週間前に見られる場合もありますが、通常は、なんの前ぶれもなく突然に激烈な頭痛ではじまることが多いです。いわゆる“突然、今まで経験したことのないような”とか“バットで頭を強く殴られたような”激しい痛みにおそわれ、嘔気・嘔吐を伴い、意識を失ったり、痙攣を起こしたりすることもあります。また、しばしば、後頚部の硬直を伴う強い頭痛が持続します。くも膜下出血では、出血を繰り返すことで、徐々に脳に損傷を与え、段階的に生命が危険となります。初回出血に伴う死亡率は20%程度で、2回、3回と出血を繰り返すと共に、50%、80%と、著しく危険な状態に移行していきます。このため、さらに出血して、症状が悪化しないように緊急手術にて出血源を処置する必要があります。まれに突然の頭痛を経験した後に、数時間から、数日の経過で、頭痛やその他の症状が全く消失し、何の症状も認めなくなることがあります。たとえ最初の出血で症状が軽快したとしても、一旦破裂した脳動脈瘤は、ほとんどの場合で再出血を起こし、致命的となるため要注意です。突然にはじまるような激しい頭痛を経験したら、症状が消失した後でも、脳神経外科の専門医による診察を受ける必要があります。

 
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