以下のような、要因のあるかたは、一般の人より脳梗塞になりやすいといわれています。これらの中には、治療により著しく改善させることができるものも有り、そういった要因については、早期診断・早期治療が重要となります。

高血圧
収縮期血圧で160mmHg以上、拡張期で90mmHg以上を高血圧症といい、どちらも脳梗塞の危険因子となります。60歳以上の高齢者では内服薬により収縮期高血圧を改善させることで、脳梗塞の危険性が36%減少したとする報告もあります。また、拡張期高血圧症の患者では平均6mmHg血圧を低下させることで、脳卒中の危険性が42%減少すると言われています。
喫煙
喫煙は脳卒中の危険性を著しく増大します。禁煙により脳卒中の危険性は劇的に減少し、喫煙者が5年間禁煙することで、喫煙経験の無い人と卒中の危険性に差が無くなるといわれています。
心臓疾患
不整脈や心不全、心臓の弁膜症の有る方は、血液によどみができやすく、血管内に血のかたまり(血栓)が形成されやすいため、それらが脳の血管に詰まって、脳梗塞を起こしやすいと言われています。これらについても、内服により血栓形成を予防するなどの適切な治療を行うことで、危険性を著しく減少させることができます。
経口避妊薬
経口避妊薬を使用する婦人では脳卒中の危険性は、一般の人に比べ5倍以上に増加するといわれています。これらは使用中止により危険性は減少します。
飲酒
機会飲酒であっても、大量の飲酒は脳卒中の危険を増加させることが知られています。毎日少しずつ飲むような中等度の飲酒に付いては、血液中の善玉コレステロールといわれるHDL-コレステロールを上昇させ、脳卒中の危険性をある程度、軽減させる。
高脂血症
血清コレステロールや中性脂肪の値の上昇が直接、脳卒中の危険を増すかどうかは現在のところ不明です。しかし、高脂血症の多い家系には脳卒中が多いことが知られており、なんらかの悪影響があるようです。
糖尿病
独立的危険因子として、重要。糖尿病患者においては、血糖値をきちんとコントロールしたとしても、脳卒中の危険を減少させることができるかどうかは、今のところわかっていない。


 
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