DHEA療法

DHEAとは、デヒドロエピアンドロステロンの略で、副腎皮質由来のホルモンです。近年、老化との関連が最も注目されているホルモンの一つで、20歳代をピークに、加齢と共に直線的に低下することが知られています。また、最近になりDHEAには細胞や体の組織を保護する作用があり、生体の恒常性の維持に欠かせない役割を担っていることが明らかになってきています。

これまでの、様々な研究結果より、DHEAには抗肥満作用、抗動脈硬化作用、免疫賦活作用、抗骨粗鬆症作用など、多彩な効果が報告されており、さらに糖尿病の患者に投与したところ血糖値が改善したとする報告などから、耐糖能改善作用も認められています。

DHEAの作用機序については、依然としてはっきりとしていない部分が多く確立されたものとは言いにくいところがあります。しかしながら、現在までに問題となる副作用の報告も無く、ホルモン補充療法で処方される薬の中では、比較的管理の容易なもとのいえるでしょう。今後、長期的な効果や安全性について、さらなる経過観察によるデーターが必要となるでしょう。

DHEAの作用

内分泌系
エストロゲン等と同等の性ホルモンの働きを有する
代謝系
耐糖能・インスリン抵抗性改善作用、抗動脈硬化作用、抗肥満作用、抗骨粗鬆症作用(骨塩量増加)
腫瘍系
抗腫瘍作用
免疫系
免疫賦活作用、関節炎の抑制作
神経系
抗痴呆作用